What is the 'Integrated Child Education Study Group' ? 

 
 
 

総合幼児教育研究会とは

総合幼児研究会(総幼研)は、全国220以上の幼稚園・保育園による自主的な研究組織で、この教育によって30,000人の園児が育っています。参加園の地域、規模、宗教は様々です。

総幼研創設は1983年。日本の伝統的な教育技法を基本とし、最新の脳科学も取り入れながら「総合幼児教育」を共に推進しています。

現代における幼児教育の重要性

OECDの報告書には、世界における各国政府は子どもの学習と発達を向上させるために、幼児教育・保育の質に関する基準と目標を確立すべきとなっています。

 

また、アメリカに高名な経済学者ジェームス・ヘックマン教授の研究によれば、就学後の教育の効率性を決めるのは就学前の教育であって、とりわけ非認知能力(自制心・粘り強さ・気概など)の伸長に貢献が大きいと指摘されています。総合幼児教育研究会は、日本における幼児教育の質の向上に大きく寄与しています。

ウエブサイト制作の意図

このウエブサイトは、日本の代表的な幼児教育研究団体である「総合幼児研究会」の概要と、現在の事業内容を紹介するためにつくられました。またこのサイトが、古来日本人が育んできた教育観を理解し、再度その価値を考える機会にもなることを願っています。

フィロソフィー

総幼研の教育の根拠は、最新の脳科学に依っています。それによると、人間の脳の発達は幼少期にほぼ完成し、人間形成のための強固な基盤ができあがります。

したがって総幼研教育は、幼児の発達の根本である「脳力」を鍛え、子どもの知・情・意を全面的に活性化させる全人的な人格の基礎を育てることを目標としています。

その活動の原理は、人間が生まれながらに持つ自然な欲求、「動き・ことば・リズム」です。言い換えれば、運動、言語、音楽を別々の授業としてではなく、子どもの本能としてとらえ、園活動全体を通して感覚的に発達を促していく方法をとっています。

そして、それらは説明や理解を通してではなく、子どもが大好きなあそびとして、くり返し与えられるものでなくてはなりません。

規律と習慣ができることで、子どもが自ら学び成長していきます。総幼研の教育では、子どもたちは教えられることなく自発的に学ぶのです。

 

総合幼児教育と総合幼児教育研究会の歴史

総幼研の哲学、理論、そして教育方法は、日本の大阪にあるパドマ幼稚園と、その前園長、故・秋田光茂の半世紀にわたる実践指導を基にしています。

 

1984年、多くの幼児教育関係者が集い、パドマ幼稚園の教育実践を学ぶ総合幼児教育研究会が発足、草の根の民間団体ではありますが、秋田の教育に賭ける信念と情熱によって、以来30年以上の歴史を積み重ねてきました。

歴史的背景

日本の幼少教育の原点は、江戸時代の「寺小屋」にあります。寺子屋は19世紀末期に全国に普及して、日本の庶民教育の土台となりましたが、その内容は毎日、日課をくり返すことで、学びの「型」を身体に滲み込ませるものでした。

教師が教え込むのではなく、子どもと共に体験に共有することで、規律や規範を身体の深部に滲み込ませていきます。そのような形態での教育法を日本はたいせつにしてきました。それが、総幼研の原点です。

その哲学を実現するために実践していること

子どもには生まれながら「学ぶ意欲」を備えています。知識や技術を学ぶのではなく、子どもにとって楽しいこと、うれしいことを感受する感覚こそ,子どもの学びであるはずです。

前述の「動き・ことば・リズム」は、子どもにとっての生活の全てを「快」とする、感覚のセンサーです。また、「快」は子ども集団の中で育まれます。友だちと一緒に楽しくくり返し取り組むことで、個は集団と響きあい、よろこびを共鳴させていくのです。

一日の流れ(主な流れとそれぞれの活動の意図)

子ども集団において、協同性はたいせつです。同じ目標を共有し、集団が協力しながら活動に打ち込むことは、共同体感覚の基礎を育みます。総幼研の代表的な活動でもある体育ローテーションや日課活動などは、子どもどうしの共鳴や共感を育み、仲間意識を高めます。

 

それらの活動では、動と静、緩と急が組み合わされ、子どもどうしの協同性が育まれるよう工夫されています。

体育ローテーションは、朝一番に快適な音楽と共に子ども集団で取り組む活動です。

様々な運動や体育器具が組み合わされていますが、そのねらいは「運動種目ができる」ことではありません。一人ひとりの幼児はローテーションの大きな流れに共振しながら、楽しく参加し、その中で仲間との連帯感を高め、精神的な活力を高めていきます。

生命的エネルギーを完全燃焼させることで、情緒も安定し、次の教室内での活動はきわめてスムーズに進展する効果もあります。
 

一日の流れ (1)

体育ローテーションで身体を最大限に使って一日をはじめる

教室の朝の活動は「瞑想」ではじまります。日本では、瞑想は自然や先祖に対する畏敬の姿を表しますが、同時に心を落ち着ける作法でもあります。

 

一日のはじまりに、精神を統一して、学びを受容する心情や態度を育みます。

一日の流れ (2)

瞑想ではじまる朝

瞑想の後は、総幼研活動のもっとも代表的な日課活動を行います。どの学齢においても毎日欠かさず行う日課は、脳を活性化させるものであり毎日行うことがたいせつです。

 

日課では、漢字ことばや詩、漢文など日本の伝統的なことばが次々とくり出されますが、それは「わかる、理解させること」を目的としているのではありません。リズムやテンポ、くり返しなどによって、子どもの知的脳力を快く刺激して、学びに向かう素質を開発することをねらいとしています。

一日の流れ (3)

ことば活動

総幼研活動は子どもの快の状態をつくりだします。それを実証するために、総幼研では世界でも珍しい集団活動中の幼児の脳内活動計測実験を行い、成果を上げています。

 

また自律神経調査も行い、子どものいきいきした状態を交感神経のバランスから実証することに成功しています。総幼研教育とは子どもにとって、よろこびの境地を生み出すものなのです。

一日の流れ (4)

日課を終えて

総幼研教育は、日本を代表する幼児教育のひとつですが、それは日本国内にとどまるものではありません。総幼研発祥のパドマ幼稚園には、アジアや欧米など外国からの参観が絶えず、多くの賞讃を受けています。その哲学と実践はこれからも世界的な関心を集めることでしょう。


21世紀の幼児教育は世界の国々の哲学や実践レベルの交流が求められます。全ての子どもたちの発達と幸福を願い、さらに積極的な教育交流を進めてまいります。

総幼研教育のこれから

 
 

@2017 by Integrated Child Education Study Group (ICED)

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